医療脱毛するなら、効率良く早く終わらせたいもの。
「ベストな照射間隔は?」
「1ヶ月間隔でも照射できる?」とお悩みの方に、
など、皮膚科医大山監修のもと、施術間隔について徹底解説。
脱毛完了までの流れや医療脱毛の仕組みも、イラスト付きでご紹介しています。
※2章のクリニック選定に医師は関与していません
化粧品検定1級&コスメコンシェルジュを持つ、脱毛・スキンケアの専門ライター。医療脱毛とサロン脱毛両方を経験し、医師取材、30以上のクリニック潜入調査から最新情報をリサーチ。
CONTENTS
※医療脱毛は自由診療・保険適用外です。
※口コミは個人的な感想のため、サービス内容を保証するものではありません。
※価格はすべて税込みです。
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1.医療脱毛のベストな間隔は2~3ヶ月
全身脱毛は、2~3ヶ月間隔での施術が一般的です。
ツルツルになる回数の目安は8~10回のため、脱毛完了まで1年半~2年半程度の期間が必要になります。
部分脱毛の場合は、部位ごとの照射間隔に合わせましょう。
◆部位別|照射間隔と脱毛にかかる期間
部位 |
照射間隔 |
ツルツル になる回数目安 |
ツルツル になるまでの期間 |
---|---|---|---|
腕・足・脇 |
2~3ヶ月 | 8回以上 | 約1年半~2年 |
VIO | 1.5~2ヶ月 | 10回以上 | 約1年~2年 |
顔 | 1~2ヶ月 | 10回以上 | 約1年~2年 |
全身脱毛のように複数部位ある場合は、2~3ヶ月に合わせてしまって問題ありません。
蓄熱式での施術は、脱毛状況によって少し早めの間隔でもOKなケースもあるので、医院に相談してみるのがおすすめですよ。
回数を重ねて毛が生えにくくなったら、間隔を長めにあけ、毛が生え揃ってから施術しましょう。
ベストな照射間隔はどうやって決まる?
ベストな照射間隔は、脱毛効果のある成長期の毛が生える時期に合わせて設定されています。
というのも、毛には毛周期があり、医療脱毛は成長期以外の毛には効果を発揮しないため。
・毛周期の中で毛が一番黒い時期
…レーザーは毛の黒色に反応する
・発毛組織の毛乳頭と毛がくっついている
…離れているとレーザーで破壊できない
また、成長期の毛は全体の約20%。全ての毛にダメージを与えるには、最低でも5回施術する必要があります。(20%×5回=100%)
そのため、成長期の毛が生えるタイミングを狙って、施術を重ねていくことが大切なんですよ。
2.短い1ヶ月間隔やあけすぎは良くない?
施術間隔は、早すぎても遅すぎても脱毛効率が落ちてしまいます。
ここからは、施術間隔がずれた時のデメリットをご紹介。
なぜ1ヶ月間隔で予約できるクリニックがあるのかも、解説していますよ。
①間隔が早すぎるとムダ打ちになる
短い期間で打つ=早く脱毛できるわけではありません。
間隔が早すぎると、成長期の毛がほとんど生えていないため、最悪ムダ打ちになってしまいます。
さらに短いスパンでの施術はお肌に負担がかかり、効果・お肌状況からも、間隔はきちんとあけるのがベターですよ。
蓄熱式を使用する医院では、1ヶ月間隔の照射がOKな場合も。
蓄熱式は、バルジ領域(発毛を促す組織)がターゲットのため、毛周期の影響を受けにくいという考え方もあります。
ですが、レーザーは毛が黒いほど効果を発揮するため、効果重視であれば成長期の毛が生えてからの照射がおすすめです。
②間隔が遅いと脱毛効率が落ちる可能性あり
間隔が遅い場合は、毛が生え揃った後のため効果が大きく落ちることはありません。
ですが、一部の成長期の毛が退行期に移ってしまい、脱毛効率が下がる可能性があります。
また、退行期に移ってしまった毛は、再び成長期になるまでダメージを与えられないため、脱毛完了までの時間が延びてしまいます。
③照射間隔が間違っていた時の対処法
次の施術から、正しい間隔で照射すればOKです。
早すぎるor遅すぎる間隔で照射してしまった時は、次回から2~3ヶ月間隔で施術を受ければ大丈夫です。
回数を重ね毛が生えにくくなっている場合は、引き続き生え揃ってからのタイミングで問題ありませんよ。
長期で脱毛をお休みしていた場合は、照射間隔を医院に相談するのもおすすめです。
\何か月おきにクリニックに行けばいいの?/
◆人気の医療脱毛クリニック照射間隔の目安 | |
---|---|
エミナルクリニック 1か月おきに利用OK。 |
|
湘南美容クリニック 脱毛する部位によって照射間隔の目安が異なる! ・顔/首:1か月以上 |
※発毛状況により、案内される照射間隔には個人差がある場合があります ※監修医師はクリニック選定には関与していません
3.イラストで解説!脱毛完了までの流れ
医療脱毛は、回数を重ねながら段階的に毛を減らしていくもの。
脱毛完了までをイメージできるよう、全身の毛を10本と考えイラストで解説していきます。
◆施術1回目:全体の2割の毛にダメージ
まず成長期を迎えた全体の2割の毛に、レーザーでダメージを与えていきます。
一度の施術で、生えている成長期の毛全て生えなくなるわけではありません。
◆1回目照射後:毛が抜ける&再び毛が生える
施術から1~4週間で毛が抜けた後、徐々に2割程度成長期の毛が生えてきます。
◆2回目以降:毛周期に合わせて照射を繰り返す
毛が生えにくくなるまで、2~3ヶ月間隔を目安に施術を続けていきます。
◆施術5回目:毛全体への照射が完了
2割の成長期の毛×5回=100%のため、5回でおおよそ全体の毛を照射できたことになります。
5回目あたりから、毛量の変化を視覚的に実感し始める方が多いですよ。
◆6回目以降:仕上がりに合わせて残った毛を照射
6回目以降は、発毛組織を破壊しきれなかった残りの毛を施術していきます。
徐々に毛が生えにくくなるため、生え揃ってからの照射がおすすめです。
◆希望の仕上がりになったら脱毛完了
自己処理が楽orツルツルなど、希望の仕上がりまで毛が減ったら、脱毛完了です。
なお、医療脱毛で全ての毛を無くすことはできません。時間が経つと再生してくる毛もあります。
特に産毛は色素が薄くレーザーが反応しにくいため、目立たなくなる程度を目指しましょう。
4.医療脱毛の間隔に関するQ&A
この章では、医療脱毛の間隔について、気になる疑問を大山先生が解説していきます。
ぜひ、気になるものからチェックしてみてくださいね。
Q1.脱毛間隔を守っていても効果が実感できない時は?
A:施術間隔以外で脱毛効率が落ちていないか確認しましょう。
照射間隔を守っていても毛の減りが遅い場合は、その他の面で脱毛効率が落ちてしまっている場合も。
・ニキビなど肌トラブルがある
…脱毛機のパワーを下げる原因に
・日焼けをしている
…やけど防止のためパワー調整や施術不可になることも
・毛抜きで自己処理している
…毛が無ければレーザーでダメージを与えられない
脱毛期間中は、
- 日焼け対策
- 乾燥しないよう小まめに保湿
などでお肌のコンディションを整えるようにしましょう。
毛抜きの処理は、毛周期を乱す原因にもなります。
施術前以外でも脱毛期間中は控えましょう。
また、より毛質に合った脱毛機のタイプに変更する(蓄熱式・熱破壊式)のも手ですよ。
▶医療脱毛の効果は下記でも解説! |
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Q2.照射間隔に合わせて予約がとれない時は?
A:早めの予約を意識しつつ、店舗移動やキャンセル待ちを検討してみましょう。
希望の日時で予約できない場合は、
- 店舗移動を検討
- キャンセル待ちを細かく確認する
などをまずは試してみましょう。
また、医療脱毛クリニックは混雑していることが多いため、最低でも2ヶ月前に予約するのがおすすめ。
・混みやすい土日or夏場は早めに予約する
・空が多い平日の日中を狙う
・施術後にすぐ次回予約をする
契約前の方は、店舗数が多い&移動OKな医院を選ぶと、実質予約枠が増え希望日に施術しやすくなりますよ。
Q3.ヒゲ脱毛の施術間隔はどれくらい?
A:ヒゲ脱毛は、1~2ヶ月間隔での照射が効果的です。
ヒゲ脱毛のベストな照射間隔は、1~2ヶ月。
剛毛で回数が多くかかる部位のため、
- 自己処理が楽になるのは5~6回
- ツルツルを目指すなら13~15回
程度は通う必要があり、脱毛完了まで5ヶ月~2年半と仕上がりによっては長くかかるケースも。
ヒゲは毛が濃く根深いため、痛みが出やすい箇所。
根深い毛をケアするヤグレーザーでの施術が多いですが、痛みに配慮し毛量が減るまで別のレーザーを使用する場合もあります。
変化を感じにくくなったら、ヤグレーザーに変えられないか医院に相談してみましょう。
契約前の方は、ヤグレーザーも搭載した脱毛機がある医院を選ぶのがおすすめですよ。
5.まとめ
ここまで、大山先生監修のもと、医療脱毛の間隔について深堀解説してきました。
最後に、施術間隔の目安とタイミングがずれてしまった時のデメリットをおさらいしましょう。
◆部位別|照射間隔と脱毛にかかる期間
部位 |
照射間隔 |
ツルツル になる回数目安 |
ツルツル になるまでの期間 |
---|---|---|---|
腕・足・脇 |
2~3ヶ月 | 8回以上 | 約1年半~2年 |
VIO | 1.5~2ヶ月 | 10回以上 | 約1年~2年 |
顔 | 1~2ヶ月 | 10回以上 | 約1年~2年 |
ぜひ、ベストなタイミングで施術をして、脱毛効率アップを目指してみてくださいね。
・日本医学脱毛学会
・日本レーザー医学会
・日本スキン・エステティック協会
・厚生労働省「医薬品・医療機器」
・厚生労働省「医療法における病院等の広告規制について」
・独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
・アメリカ食品医薬局(FDA)
・消費者庁「景品表示法」
・消費者庁「美容医療を受ける前に確認したい事項と相談窓口について」
・政府広報オンライン「美容医療サービスの消費者トラブル サービスを受ける前に確認したいポイント」
・シネロン・キャンデラ
・葛西健一郎『基礎から学ぼう医療レーザー脱毛入門』(文光堂)
・塚原孝浩『よくわかる医療脱毛テクニックとトラブル対策』(克誠堂出版)
・宮田成章『イチからはじめる美容医療機器の理論と実践 改訂第2版』(全日本病院出版会)
・『Bella Pelle Vol.6 No.3 2021―美肌をつくるサイエンス 特集:美容医療機器・脱毛』(メディカルレビュー社)
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