「去年の日焼け止めがまだ残っているけど、今年も使って大丈夫?」と気になりますよね。

そこでこの記事では

日焼け止めに使用期限はある?
去年の日焼け止めを使っても大丈夫?

などの疑問に、編集部による徹底検証&調査をもとに詳しくお答えしていきます!

またこの記事は、日焼け止めに詳しい美容皮膚科医の寺田先生に監修して頂きました。

監修医師の寺田沙央里先生
この記事の監修者
寺田 紗央里 先生
皮膚科・美容皮膚科医
藤田医科大学を卒業後、名古屋大学付属病院小牧市民病院の皮膚科医局員として勤務。 現在はあいち栄クリニックで皮膚科・美容皮膚科の担当医として勤務。
◆クリニック公式サイト:https://as-cl.com

1.そもそも日焼け止めに使用期限はある?

日焼止めに使用期限はない

未開封の日焼け止めの使用推奨期間は3年*と定められている一方で、実は開封済みの日焼け止めには明確な使用期限がありません。

編集部でもメーカーに問い合わせてみましたが、開封後の明確な使用期限は定義されていないとの回答でした。
薬機法(旧・薬事法)を参照
日焼け止めメーカーの回答

A社
化粧品メーカーA社の回答

開封済みの場合、具体的な推奨期間というのは定めておりません。

B社
化粧品メーカーB社の回答

開封後は商品の状態により、使用できる期間が異なってしまいます。

C社
化粧品メーカーC社の回答

開封済みの場合はお使い頂けるか、ご自身で都度ご判断をお願いしております。

しかし、一般的には開封済みの使用期間の目安は「1年」とよく言われています。

美容皮膚科医のコメント
◇未開封と開封済みの日焼け止めの期限の違い
美容皮膚科医・寺田先生のコメント

未開封の日焼け止めと比べ開封済みの日焼け止めは、

・中身が空気に触れ酸化しやすくなる
…日焼け止めに含まれる油性成分が酸化して品質が低下する
雑菌などが入り込みやすくなる
…空気中やノズルに付着したホコリや雑菌などが入りこみ品質の安全性が損なう

などの理由があるため、開封後は早めに使い切ることが大切です。

とはいえ、「開封後の使用期限は1年」は本当なのか気になりますよね…?

そこで編集部が開封済みの古い日焼け止めを実際に集め、「使っても大丈夫なのか」を徹底検証していきます!

2.去年の日焼け止めを本当に使って大丈夫⁈実際に検証してみた

去年の日焼け止めを徹底検証

去年の日焼け止めを使う際は、

「効果が薄れていて焼けるのでは?」
「菌が増えてそう…」

などと不安になりますよね。

そこで編集部が去年の日焼け止めを本当に使っても大丈夫なのかを徹底検証していきます!

\検証内容/
UVカット効果チェック

UVカット効果チェック

古い日焼け止めだと紫外線カット効果は弱まるのか⁈

雑菌増殖度チェック

雑菌増殖度チェック

古い日焼け止めは雑菌が増えているのか⁈

使用感チェック

使用感チェック

古い日焼け止めは見た目やテクスチャ、においが変わるのか⁈

是非、参考にしてみてくださいね。

検証①UVカット効果チェック

UVカット効果チェック

去年の日焼け止めを使用するか迷う時、とくに気になるのが「UVカット効果が落ちているのでは?」という点。

そこで、紫外線カット効果が薄れているのかを検証して確かめていきます!

検証方法
紫外線に触れると赤くなる「UVシート」に「開封直後」「開封後約1年経過」の同じ製品を塗り、約2時間紫外線に当てて変色の差を比較

 

紫外線にあたった場合のシートの反応

UVシートのビフォーアフター例


紫外線をきちんとカットできていた場合はUVシートは白いままで、できていない場合は赤く変色します。

UVカット率の検証結果

サンプル 開封したて 開封して1年
A
サンプルA
開封して1年経過したサンプルA
B
日焼け止めBの開封したてのUVシート
日焼け止めBの開封して1年のUVシート
C
日焼け止めCの開封したてのUVシート
日焼け止めCの開封したてのUVシート

検証の結果、開封して1年経過している日焼け止めの方が、赤く変色している面積が大きいことが分かりました。

美容皮膚科医・寺田先生のコメント
美容皮膚科医のコメント

去年の日焼け止めがまばらに赤く変色していたのは、テクスチャの変化が原因と考えられます。

時間の経過とともに成分が分離して本来のテクスチャではなくなると、塗りムラができやすくなりUVカット効果に影響が出ることも。

1年経過すると、テクスチャの変化によって間接的に効果が劣る可能性はありそうです。

検証②雑菌増殖度チェック

雑菌増殖度チェック

「開封してから1年も経つと、雑菌が増えて不衛生かも…」と気になりますよね。そこで、雑菌増殖度も検証していきます!

検証方法

シャーレ(容器)に培地を作り、開封から1年経った日焼け止め、比較用に開封から3か月以内の日焼け止めをそれぞれ塗り雑菌が増殖するのかを観察。

雑菌増殖度の検証結果

サンプル 開封から3か月以内 開封して1年

A

サンプルA

変化なし 

開封して1年経過したサンプルA

わずかに菌が増殖 

B

変化なし 

変化なし 

C

変化なし 

変化なし 

唯一菌の繁殖が確認できたAは、直塗りタイプのスティック型。BとCはノズルタイプの日焼け止めでした。

美容皮膚科医・寺田先生のコメント
美容皮膚科医のコメント

肌に直接塗るタイプの日焼け止めは、塗布したスティックの表面が不衛生な状態になりやすいので、都度ティッシュなどで拭いてから保管するようにしましょう。

とはいえ今の日焼け止めはしっかりと防腐処理がされているためか、今回の検証では開封から1年経過した日焼け止めに菌はほとんど繁殖しませんでした

検証③使用感チェック

日焼け止めの使用感チェック

最後に、見た目やテクスチャは変わるのかを調査していきます!

検証方法
化粧品のプロである化粧品成分上級スペシャリスト*が、「開封直後」「開封後約1年経過」の同じ製品の日焼け止めでテクスチャやにおいの変化を比較
化粧品成分検定協会による

使用感の検証結果

サンプル 見た目 テクスチャ におい
A

変化なし

変化なし

変化あり

古い油のようなにおいに変化

B

変化なし

変化あり

ボソッとした質感に

変化なし

C

変化なし

変化あり

水っぽくなった

変化なし

とくに、水っぽく変化してしまったCは開封したての同じ商品より肌なじみが悪くなっていました。

水っぽくなった日焼け止め

開封したて 開封して1年
開封したてのサンプルC
開封して1年経過したサンプルC

検証の結果、テクスチャ、においにそれぞれのサンプルで変化が見られました。

美容皮膚科医・寺田先生のコメント
美容皮膚科医のコメント

日焼け止めは1度空気に触れると劣化しやすく、

・水性成分と油性成分の分離

・油のにおいが強くなる

などの変化が徐々に表れるので、これらは古くなった日焼け止めのサインとも言えるでしょう。

検証①でも少し触れたように、1年経った日焼け止めは使用感の部分で一番変化が出やすいようです。

\検証結果のまとめ/
UVカット効果 塗りムラが出て効果にもムラが出る
雑菌増殖度

直塗りタイプの日焼け止めのみ菌が繁殖した

ノズルタイプの日焼け止めは変化なし

使用感

テクスチャなどが変化してUV効果を感じにくくなる

直塗りタイプの日焼け止め以外は菌がほとんど繁殖しないものの、テクスチャに関しては劣化しやすいため、塗りムラが出てUV効果もやや劣る傾向に。

そのため、本来の効果をしっかり感じたいなら、去年の日焼け止めを使用するのは避けたほうが無難と言えます。

ただし、日焼け止めの保存環境により左右されますので、次の章でお手持ちの日焼け止めがまだ使えるかどうかを簡単に見分ける方法をご紹介していきます!

3.去年の日焼け止めが使えるかを見分ける方法

ここからは「去年の日焼け止めが使えるか」をご自身で簡単にチェックする方法をご紹介します。

1つずつチェックしていきましょう。

①変色していないか

変色していないか

実際に日焼け止めの中身を出してみて、変色していないかを確認してみましょう。

色が濃くなったり黄色くなったりしている日焼け止めは、配合された油性成分が空気中の酸素に触れて「酸化」しています。

美容皮膚科医・寺田先生のコメント
美容皮膚科医のコメント

酸化した日焼け止めは使用感や品質が劣化するので使うと
・肌のかゆみや赤み
・ニキビや湿疹

などの肌トラブルの原因になる恐れがあります。

変色した古い日焼け止めは使わないようにしましょうね。

②においの変化があるか

においが変わっていないか

開封したての頃と比べてにおいが変わっている日焼け止めは、空気中の雑菌などが入り腐敗が進んでいる可能性があります。

肌荒れの原因になるので、少しでも異臭がする日焼け止めは使わないようにしましょう。

◇使用を控えるべき日焼け止めのにおい
美容皮膚科医・寺田先生のコメント

古い、または腐敗して使えない日焼け止めは、
 

・古い油のようなにおい
・酸が強いすっぱいにおい
・その他不快と感じるにおい


などの特徴があるので、使わないようにしましょう。

また、においがしなくても変色していたりテクスチャが変化しているものは使用を控えましょう。

③水と油が分離していないか

水と油が分離していないか

古くて使えない日焼け止めは、水と油が分離していることがあります。

日焼け止めの中身を出した時にサラッとした液体、またはドロッとした塊が別々に出てきた場合は

・品質が低下し本来の機能が十分に発揮されない
・使用感が悪く肌荒れの原因になる

などの恐れがあるので注意が必要です。

美容皮膚科医・寺田先生のコメント
美容皮膚科医のコメント

テクスチャが変わった日焼け止めを使うのは肌トラブルをまねく恐れがあるため、
・容量の少ないタイプを選ぶ
・季節を問わず年中使う
を意識して日焼け止めを早めに使い切りましょう

紫外線は1年中降り注いでいるので、夏以外も使うとお肌のためにもなりますよ。

「古い日焼け止めを使うのはやっぱり不安だな…」と思う方は、事前にパッチテストを行うのもおすすめです。

【パッチテストの方法を見る】

◆パッチテストの正しい手順

①上腕の内側を石けんなどで洗い清潔にする。
②洗った部分に日焼け止めを少量(約1㎠)塗る。
③30分後に赤みやかゆみ等の異常がなければ半日~1日付け様子をみる。

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4.日焼け止めの正しい保管方法とは?

日焼け止めの保管方法

保管方法によっては日焼け止めをより長く使うことができますよ。

日焼け止めを中々使い切れない方は、

高温多湿・直射日光を避ける
開封後はノズルを清潔に保つ

などを守って保管し、劣化を最小限に抑えることが大切です。

①高温多湿・直射日光を避ける

高温多湿と直射日光を避けて日焼止めを保管

日焼け止めは直射日光を避けて通常の室温で保管しましょう。

温度変化の激しい環境で日焼け止めを保管すると、

・温度変化に耐えられず品質の安全性を損なう
・使用感が変わってしまい肌荒れの原因になる


などの恐れがあるため、注意しましょう。
 

美容皮膚科医・寺田先生のコメント
美容皮膚科医のコメント

5℃以下や40℃以上の極端な温度になりうる場所は日焼け止めの使用感が悪くなってしまうため、

・冷蔵庫
・車の中

といった場所で保管するのは控えてくださいね。

日焼け止めは温度変化の少ない部屋の引き出しの中などで保管するのがおすすめです。

②開封後はノズルを清潔に保つ

開封後はノズルを清潔に保つ

開封済みの日焼け止めは、空気中や容器に付着した雑菌やホコリが入り、品質が低下しやすいので注意が必要ですよ。

美容皮膚科医・寺田先生のコメント
美容皮膚科医のコメント

雑菌の繁殖酸化を最小限に抑えるには、

・容器の口やフタはこまめに拭く

・使用後はフタをしっかり閉める

などを徹底しましょう。

ちなみに…
余った去年の日焼け止めの他の使い道はある?

「去年の日焼け止めを肌に塗るのは不安」という方のために、紫外線対策以外の活用方法をご紹介します。

①ハサミのべたつき改善
…日焼け止めの油分が刃の滑りを良くする!

ハサミのべたつき改善方法を見る

◆ハサミのべたつきを改善させる手順
①べたつきのあるハサミの刃の部分に日焼け止めを塗る。
②5回~10回ほどハサミを開閉して日焼け止めをなじませる。
③ティッシュなどで刃に塗った日焼け止めをよく拭き取る。

②シールはがし
…日焼け止めの水分や油分がシールをはがしやすくする!

シールはがしの方法を見る

◆シールはがしの手順
①日焼け止めをシールが貼ってある箇所に塗りこむ。
②10分ほど待つ。
③ティッシュで拭き取りながら優しくはがす。

③油性ペン落とし
…日焼け止めの油分と油性ペンの油分が混じり合い、汚れを落としやすくする!

油性ペン落としの方法を見る

◆油性ペン落としの手順
①油性ペンが着いた箇所に日焼け止めを塗る。
②なじませるように30秒ほど塗り込む。
③ティッシュで拭き取る。

シールや油性ペンが木材などの素材に着いている場合は、日焼け止めの色が着いてしまう恐れがあるので注意してくださいね。

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5.まとめ

この記事では「去年の日焼け止めは使えるのか」を徹底解説してきました。

◇日焼け止めの使用期限と使えるかの見分け方
 

・日焼け止めの使用期限
未開封の場合は3年以内開封済みはなるべく早め に使いましょう。
 

・去年の日焼け止めが使えるかの見分け方
変色していないか
においの変化があるか
水と油が分離していないか

をチェックしましょう!

また、日焼け止めの正しい保管方法をもう一度見たい方は「4章.日焼け止めの正しい保管方法とは?」をご覧ください。

お手元の日焼け止めが使えるのかを確認して、効果的に紫外線対策をしましょう!
※この記事は2022年5月の情報をもとに作成しています。

参考文献
鈴木一成監修『化粧品成分用語事典2012』(中央書院)
友利新監修『最新版 肌美人になるスキンケアの基本 悩み解消パーフェクトBOOK 素肌美人になる!』(学研パブリッシング)
小西さやか『日本化粧品検定 1級対策テキスト コスメの教科書』(株式会社主婦の友社)
厚生労働省『医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律
日本化粧品技術者会/化粧品用語集
日本化粧品工業連合会『化粧品原料としての酸化チタンについて
日本化粧品技術者会『日本化粧品技術者会(SCCJ)

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